【西国三十三箇所巡礼:第1番札所 青岸渡寺】世界遺産熊野古道の霊場にある第一番札所

目次

アクセス

交通手段

JR大阪駅から環状線で西九条で特急くろしおに乗り換え、紀伊勝浦で下車、熊野御坊南海バスで約30分、終点那智山下車。 

交通費

JR代が大阪駅から紀伊松浦まで、特急指定券を含めて7,020円、バス代630円が片道交通費です。

JR代の特急を使ったので高額になりました。ネットで早割や、大人の方は”おとなび”を使えば、かなりお安く行けます。

最寄り駅から寺の門まで

紀伊勝浦駅からバスに乗り、バスの終点「那智山」から寺の門まではすぐに行けます。途中、お土産物屋さんや食事ができるお店など賑わいもありますが、私が行った日は初冬の平日だったため、開いているお店は少なく、観光客もまばらでした。

門から本堂まで

階段は続きますが、さほど苦しくない程度です。

難易度

【交通機関】 

【交通費】

【最寄り駅から寺の門まで】

【門から本堂まで】

の数が多いほど「難易度が高い」ことになります。

寺について

第一番札所 那智山 青岸渡寺

(なちさん せいがんとじ)

創建

仁徳天皇時代(313~399)

観音様

如意輪観世音菩薩像 ※秘仏、年に3回くらい開帳あり。(普段はお前立ち)

伽藍

本堂は飛鳥時代から数えて6代目の建物。1590年豊臣秀吉公の命で再建され、大正13年に解体修理しています

見どころ

遠くに見える那智の瀧と三重の塔のビジュアルは、絶好のシャッターエリア

世界遺産熊野古道と周辺の神社

那智山は熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)のひとつで、江戸時代までは熊野那智大社と青岸渡寺は神仏習合の修験道場でした。神仏習合とは神道と仏教が融合し影響し合うことで、6世紀くらいに仏教が伝わって来てから1000年近く続きましたが、明治時代に離すことになります。青岸渡寺には隣接する熊野那智大社と三重塔を下る那智の瀧を御神体としている飛瀧神社があります。これらの寺と神社のそばに熊野古道があります。

熊野那智大社
飛滝神社

境内

実は二度目の参拝でした。関西の有名観光地であれば、巡礼ではなくとも既に参拝したことのある札所は複数あるのではないでしょうか。ここ那智山は和歌山県が誇る世界遺産の地。宗教的な気持ちがなくても、観光した経験のある方はたくさんいらっしゃると思います。

良く目にする風景は滝と三重の塔。関西のローカルテレビで和歌山を紹介する時はこの風景を良く見ます。本当にこの景観は素晴らしく、当然私も写真を取りましたが、当日はあいにくの曇り空で魅力は発揮できませんでした。しかしながら三重の塔と奥の那智の滝が同じ高さに撮れた傑作です。自画自賛ですけど。

さて、本堂ですが、隣の那智山大社は修繕改修を繰り返しピカピカであるのに対して、青岸渡寺は古い佇まいの中、大切に守られていると感じました。

観音様のお姿は暗くてはっきり見ることはできませんでした。私が最も好きな如意輪観世音菩薩像なので、とても残念。今度は御開帳のときに伺いたいと思います。

代わりに仁王門の仁王像をお見せします。とはいえ、ほとんどのお寺ではご本尊は撮影禁止です。

湛慶(たんけい)1213年頃の作品と言われています。湛慶とは運慶の息子さん。ってさらっと書いていますが、1200年代、今から800年前の仏像が、吹きさらしの門に置いているって凄くないですか。ナイスボデイなのですが、鎌倉時代にはジムはありませんし、実際にこのような腹筋の人がいたのでしょうか。それとも空想のボディか。

誇るべき巡礼道、熊野古道

実はこの熊野道は巡礼道としては世界で二つしかないうちの一つ。もう一つはキリスト教の巡礼道サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼道であり、熊野古道と姉妹道として協定を締結をしています。

紀伊勝浦からのバスで向かうと終点那智山の手前に大門坂という停留所があり、那智山までの間を30〜40分で歩けて、古道らしい道を歩くことが出来ます。

実は帰り道で大門坂にも行くつもりでしたが、青岸渡寺から飛瀧神社に行く途中で熊野古道に似た道を歩いたところ、人通りがまったくなく…「ここで怪我して動けなくなったら誰も気が付いてくれない」と不安を感じたのと、運よくバスが来たので行きませんでした。

前回来た時の大門坂です。秋晴れのいい天気の火でした。初めて青岸渡寺へ向かう方は、ぜひバスを途中下車して大門坂を登ってください。木々から元気をもらえますよ。

ところで、私は、熊野古道とサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼道が、姉妹巡礼道であることは知りませんでした。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼道は、映画化もされましたし、またNHKでドキュメント番組見たこともある、以前から行ってみたい場所のひとつ。フランス国境近くからスペインの海岸まで、約800キロの山道を、教会や修道院が運営している宿泊所に泊まりながら歩きます。かかる日数は平均40日。ピレネー山脈越えから始まるハードな巡礼道です。好きな映画にフランス映画の「サンジャックへの道」がありますが、コミカルでハートウォーミングなストーリーと美しい風景に心奪われますよ。

憧れの巡礼道と姉妹協定が結ばれている熊野古道。それを知り、なおさら好きになりました。

巡礼日:2020年12月7日

※現在はコロナ対策のため、手水舎は閉鎖、観音様と繋ぐ五色紐も触れることができない札所が多くなっています。

※同様に、拝観時間や入堂条件も、通常とは異なっています。このブログではあくまでも私が参拝した当時の情報と、更新現在ネット等で公開されている情報が元になっています。参拝時はご自身で最新情報をお確かめください!

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この記事を書いた人

関西在住。おいしいものを食べることと、旅に出かけることは空気を吸うくらい自然なことです。乗り物大好き、駅、港、空港大好き。
最近はクロスバイクを購入し、エンジンのない乗り物にて、近所で宝探しの旅も楽しんでいます。

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