【西国三十三箇所巡礼:施福寺】西国最難関の険しい山道を登った先には、ディズニーランドのようなアトラクション

目次

アクセス

交通手段

(私は阪急交通社のバスツアー参加)

JR大阪駅から徒歩で大阪メトロ梅田駅へ行き、中百舌鳥駅下車。次に泉北高速鉄道中百舌鳥駅へ移動して、和泉中央駅下車。和泉中央駅から南海バス槇尾山口行き、または父鬼行きで21分、槇尾中学校前下車、オレンジバス槇尾山行きに乗換、終点下車。なんとバスの乗り継ぎ!それもコミュニティバスです。

大阪メトロ梅田駅から難波駅下車、南海電車に乗り換えて総合乗り入れしている泉北高速鉄道和泉中央駅下車というルートや同じく大阪メトロ梅田駅から動物園前駅下車、徒歩で南海電車新今宮駅へ移動、和泉中央駅へ向かうルートもあります。

交通費

大阪メトロ御堂筋線梅田駅から中百舌鳥、泉北高速線に乗り換え和泉中央駅まで660円、南海バス340円、オレンジバス300円、計1,300円が片道交通費になります。

最寄り駅から寺の門まで

バスツアーでの参加でしたので、今回は詳細分からず。オレンジバスの停留場から参道入口は近いようです。

門から本堂まで

本堂までが西国最難関の道。30~40分歩きます。

車道はありません

自家用車で来ても山道を歩くことになります。

道中お店、自販機はありませんので、飲料水は準備してください。

寺に自販機はありますけど、茶店はございません。(行けばわかります、この場所に店があっても日々の食材の運搬はどうすればよいのか。自販機があるだけ感謝です。)

軽い登山のつもりでの服装、履物で行きましょう。

【交通機関】 

【交通費】

【最寄り駅から寺の門まで】

【門から本堂まで】

の数が多いほど、「難易度が高い」ことになります。

お寺について

第四番札所 槇尾山 施福寺

(まきのおざん せふくじ)

創建

欽明天皇時代(6世紀)

観音様

十一面千手千眼観音菩薩(常時開帳)

伽藍

戦火や山火事で焼失していますが、江戸時代末期に今の本堂等は再建。

見どころ

西国最難関の門から本堂までの道のり。

本堂の仏像ウォッチング。

絶対無理と思う寺までのアクセス

施福寺は大阪府内の寺でして、府内なら近いと思いきや、アクセスを確認すると一筋縄では行けない。電車と路線バスの連絡だけでも神経使うのに、更にコミュニティバスまで追加し、バス停に着けば30~40分の山道を歩くことになる。な・の・で、巡礼する順番は後に後にと後半に持っていきました。ぐずぐずしていたら便利なバスツアーを発見。交通の便が悪い寺でも大型バスが門の近くまで連れて行ってくれます。もちろんツアーであるが故デミリットがありますけど(これは別の機会にお知らせしましょう)とにかく目的地に確実に連れて行ってくれます。私が施福寺に行きたいがために参加したのは阪急交通社のバスツアーでして、第2~4札所である、紀三井、粉河寺、施福寺を巡りました。でも、でも、バスが連れて行ってくれるのは参道の入り口までですよ。駐車場から参道へ、門から寺、本堂までは歩きしかございません。老いも若きも歩くのです。つくづく寺や城巡りは健康と体力が必要と感じました。

入り口から山門まではコンクリートで固められた時々段差がある坂を登ります。

これ、見た感じはなだらかそうですが、結構キツイ。一番ここがキツかったです。

帰り道逆からの写真は以下の通り。

勾配があるのです。息切れひどい。段差のところに蛍光マーカーがあるのは、陽が暮れて見えにくい時のためのものでしょうね。

途中の看板が期待を持たせます。日本唯一が2つもあり、立体マンダラって何?感動の仏の世界とは?

山門から本堂まで

コンクリートの坂道の先には山門があります。

両脇には腰あたりセクシーポーズの仁王様がお立ちになっていました。

さぁ、門をくぐるとここからが本格的な登山道。石段が続きます。周りの木々の緑色と、空気の良さを存分に感じて、登っていきます。コンクリートの道より石段のほうが楽に感じました。

寺への山道を登ることは確かにしんどいのですが、昔の人はよくこんな場所に石を運び石段を造ったものだと感心します。

the山寺感満載」の本堂へ続く道。森林浴、マイナスイオンのシャワーが歓迎してくれます。いい空気を吸っていると実感出来ます。軽く登山している気分に浸れば勝ちです。私自身もそうなのですが、都市部に生活をしている方には自然を感じられて、ただひたすらに寺を目指すことに集中すれば、日常を忘れます。でも登っていくと、息切れしながらも色々と考えが出てくるものです。

途中には休憩場所がありますので、疲れたら腰かけて下さい。

秋にもかかわらず緑色の木々が多いのは常緑樹なんでしょうね。

こんなに門から本堂まで歩かせるのは、何か意味があるのだろうと思わずにいられなくなります。この山道は観音様へ続く道。観音様にお会いできるまでの3~40分、連続する坂道や石段を歩けるための健康な身体への気づき、非日常な時間を過ごせることの楽しさ、あー仕事でつまらないことしたなぁと後悔するも、気持ちをリセット出来そうな予感に期待など、内観する時間をたっぷり頂いているようです

途中に引法大師さんが剃髪した場所がありました。

本堂にて

ようやく到着した本堂、小ぶりでシンプルなお堂です。

でもこの中に仏像ご対面パラダイスが待っているのです。

施福寺は御本尊を常時見せてくれるお寺で、しかも撮影OK。

左手の観音様が御本尊。センターではないのです。

複数の仏像に中にいて、さみしくないですね。もちろん四天王様もいらっしゃいました。

二十一番札所穴太寺のようなお布団かけてもらっている観音様。穴太寺より随分小ぶりです。そこがかわいらしい

まるで平等院の雲中供養菩薩像のようなレイアウトです。でも施福寺のほうが先ですね、きっと。

あら、男前ですね。

おおー馬頭観音様。以前は秘仏だったらしいのですが、現在は常時拝見出来ます。

このように、手が届きそうな距離感でたくさんの仏像を見て、感じることが出来る、まるでアトラクションのような本堂です。西国の中でもこんなところはありません!

西国最難関な寺です。でも仏像の見せ方が西国で最高です。

本堂までの道のりは西国で最難関、偏差値トップなのですが、登った後には仏像を惜しげもなくふんだんに見せてくれる寺。秘仏がある札所もミステリアスでいいのですが、こんなにもオープンな寺はあえていわせていただきたい、西国の中のオリエンタルランド、ディズニーランドでございます。山道を登り切った参拝者しか見れない心踊る時間(仏像見すぎて興奮)いや、いや心休まる時間、体験してみませんか。
でも、帰りは下リの石段があることを忘れずに、帰りの時間に気を付けて駐車場、バス停までお帰り下さいね。更に夏場は暑さと虫対策をしてください。あの山道はなめてかかると失敗しますよ

※現在はコロナ対策のため、手水舎は閉鎖、観音様と繋ぐ五色紐も触れることができない札所が多くなっています。

※同様に、拝観時間や入堂条件も、通常とは異なっています。このブログではあくまでも私が参拝した当時の情報と、更新現在ネット等で公開されている情報が元になっています。参拝時はご自身で最新情報をお確かめください!

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この記事を書いた人

関西在住。おいしいものを食べることと、旅に出かけることは空気を吸うくらい自然なことです。乗り物大好き、駅、港、空港大好き。
最近はクロスバイクを購入し、エンジンのない乗り物にて、近所で宝探しの旅も楽しんでいます。

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