アクセス
交通手段
JR京都線から琵琶湖線と新快速で米原駅まで。米原で東海道本線に乗り換えて大垣駅下車。ローカル線樽見鉄道で谷汲口下車。ここまででJR大阪駅から連絡がいいと3時間くらいです。樽見鉄道谷汲口からコミュニティバスで10分で谷汲山下車。他にも大垣駅から養老鉄道で揖斐駅下車、コミュニティバス乗車の方法があります。
交通費
JRを長距離乗ります。JR大阪駅から大垣駅まで2650円、樽見鉄道は片道680円。参拝した日はコミュニティバスが無料の日でした。通常は片道300円です。
最寄り駅から寺の門まで
バスの停留所は華厳寺参道の入口です。参道は平坦な道が1キロくらいで、両端にお店が立ち並び、歩くのが全く苦になりません。桜の時期を狙って行きましたので、参道の両端に桜の木が並んでいて桜のトンネルのようでした。
門から本堂まで
ドーンと本堂まで階段があります。苦しくならない程度です。
難易度
【交通機関】
【交通費】
【最寄り駅から寺の門まで】
【門から本堂まで】
★の数が多いほど「難易度が高い」ことになります。
お寺について
創建:延暦17年(798)
観音様:十一面観音菩薩 ※秘仏
見どころ:参道から門までも桜のトンネルは圧巻です。境内は西国三十三箇所目であるため、これまでの巡礼のねぎらいと満願成就を感じるセクションがあります。ぜひ三十二箇所を巡ったのち最後に訪れて下さい。
寺に着くまでの電車ですらワクワク感がいっぱい
華厳寺は岐阜県にあります。西国に中で唯一関西地方ではなく中部地方になり、関西の人には馴染みが少ないエリアです。だからこそ初めて見る景色、見慣れない街並みが目新しく楽しめます。
米原から乗り慣れない東海道本線に乗ると、いままでは海や湖が見れた沿線とは違い盆地の中を走る風景になります。私はちょうど桜の時期に行きましたので、樹木が緑を取り戻す頃を、目の当たりにしました。特にJR大垣駅から乗ったローカル線樽見鉄道からの車窓が良くて、桜は綺麗に整備されているのではなくて、野桜があったり、桜と菜の花が同じ場所に咲いていて黄色とピンクの対比が綺麗だったり、のどかな自然の風景を存分に楽しむことが出来ます。川を渡り、トンネルをくぐり、深い渓谷を走るこのローカル線樽見鉄道は、元はJRの樽見線を引き継いだ路線。無人の駅が多いのですが駅のポスターや伝言板のようなものがとても温かく感じる地元に愛される鉄道です。

更に樽見鉄道の線路沿いには桜の木がある場所があり、ちょうど桜のトンネルを電車が走る風景が見れます。これは電車に乗っていては分かりません(笑)、はい、撮り鉄の世界です。私の谷汲口駅に到着間際の電車を撮りましたが、ホームでの安全性のご注意を促されたので、遠目の車両の写真となりました。
※大垣駅から樽見鉄道への乗換時
なんと同じ構内に別会社である樽見鉄道のホームがあります。駅の改札を出ることなく乗換可能ですよ。もともとJR路線でしたのでそのまま使用されているのでしょう。切符は電車に乗る前に小さな事務所がありますし、そのまま乗って車内でも買うことが出来ます。
参道から門までの1キロは桜のトンネル
谷汲口を降りてコミュニティバスに乗ります。電車到着時刻、発車時刻と連絡していますので、事前にお調べいただければ移動は簡単です。

なかなか可愛らしいバスです。たまたま無料の日でしたので駅から華厳寺までは費用なしでした。通常は片道300円です。
コミュニティバスは、岐阜県揖斐川町ホームページで簡単に調べることが出来ます。
注意点はバスの時間に合わせず電車に乗り、タクシーで華厳寺に行けると思ってはいけません。行き先は車社会の町でして、タクシーは皆無です。自家用車、レンタカーで行くか、公共交通機関の場合は時刻表をご確認下さい。
バスに乗ると10分くらいで華厳寺の駐車場に着きます。
ここからお寺の門まで平坦な道の参道が1キロくらいありますが、
これが素晴らしい参道、そう、フィナーレを飾るにふさわしく、最後の札所に来た事のねぎらいと、お祝いをしてくれるかのように桜が迎えてくれます。




参道の両脇にはお店が立ち並び、昔から参拝者が多かったことを感じずにはおれません。お土産屋さんはもちろん、表装屋さん、骨董品屋さん等あり、歩きながらつまめるものやお食事処もありますので、食べることに困らなかったです。
ついに最後の札所に到着

いよいよ門に到着。
あー三十三箇所目に来たのだと感慨深く門をくぐります。
少し進むとドーンと階段が出てきます。
でも登りがつづくのはここだけですので、歩くのにハードなことはありません。

兎にも角にも御本尊様に西国最後のお参りをしたい!

華厳寺の御本尊様は秘仏なのでお顔を拝見できませんが、ここまで来れたお礼(実は当日始発で出発する予定が夜明けにJR神戸線沿線で火事があり電車が遅れるアクシデント発生)、西国を続けられたお礼、そしてコロナの終息を願いました。
境内散歩


最初お札が包帯に見えてぎょっとしました、ミイラのようでした。
ところがお札を自分の治したいいところに貼ると良いとのことで、参拝者が様々な場所に貼り付けています。余談ですが華厳寺から数キロ程離れたところに横蔵寺がありまして、そこには即身仏(ミイラ仏)が安置されているそうです。

西国最後の地は本堂、満願堂(まんがんどう)、笈摺堂(おいずるどう)の3箇所のお参りがセットです。本堂に続いて満願堂にて満願成就のお礼と報告をします。

みざる、言わざる、聞かざるの狸バージョンか?

狸がいるのは満願を達成すれば、他を抜くから狸だと、こちらの看板に記されていました。
なるほど。

こちらが満願堂です。満願成就のお礼と報告をお忘れなく。
そして笈摺堂(おいずるどう)

花山法皇が満願達成に呼んだご詠歌とともに着ていた御膳衣(ごぜんね、すなわち笈摺)を納めたお堂です。つるにかけて鶴があるのでしょうか。
西国の中で一番にぎやかな参道にてランチとお買い物


ランチは富岡屋さんで「満願そば」をいただきました。シンプルでおいしかったです。

岐阜の名物五平餅もいただきました。
お土産には参道にて
1,谷汲あられ(だるま堂製菓)味、コスパ両方良きです。
2,乾燥しいたけ(どんこ)質がよく、安い。
を購入しました。
西国のフィナーレは桜の時期の華厳寺にすべし
せっかくのフィナーレは感謝の気持ちと、達成感を素直に喜びたいです。それには桜の花につつまれた季節に合わせて行くのがお薦めです。桜の花を見ると春が来る喜びと、無条件で高揚感を感じるのは、日本に住む者にとってはDNAに組み込まれているのかもしれません。
華厳寺に行った春は別れと出会いの季節。私の西国三十三箇所巡りは終わるのですが、ここからがスタートであることがわかりました。二巡目もあるかもしれません。
三十三箇所を巡り、みなさんはどのように感じるのでしょうか。

巡礼日:2021年3月27日
※現在はコロナ対策のため、手水舎は閉鎖、観音様と繋ぐ五色紐も触れることができない札所が多くなっています。
※同様に、拝観時間や入堂条件も、通常とは異なっています。このブログではあくまでも私が参拝した当時の情報と、更新現在ネット等で公開されている情報が元になっています。参拝時はご自身で最新情報をお確かめください!