【葛城古道の彼岸花】彼岸花の群生地、神話の道と言われながらも、ここはイギリスのフットパスを思わせる田園風景。

目次

アクセス

交通手段

近鉄御所駅からバス20分

大阪市内からは天王寺まで行き、大阪阿部野橋より近鉄南大阪線で40分弱。

JR大阪からJR御所まで環状線、大和路線、和歌山線を乗り継いで行くことも出来ます。

交通

JR大阪駅からJR天王寺までの料金が200円に近鉄代640円です。そこからバスで200~210円になります。

注意点

歩きやすい靴を選んで、飲み物は必ず携帯してください。私が歩いた3キロの間にはお店はありません。レストランがありましたが、喫茶利用不可でした。猿目橋(奈良交通)のバス停近くに飲み物の自販機があります。自然の中でピクニック気分を味わいたい方は食べ物も用意したほうがいいです。ただし、ゴミは持ち帰りましょう。

葛城古道とは

日本最古の道の一つである葛城古道。全長13キロメートル。

葛城山の麓にあり、のどかな田園風景の中、神社や寺が点在、見て、知って、五感で楽しめるウォーキングロードです。

5世紀末頃は豪族葛城氏が勢力を持っていましたが、それ以前は鴨氏の本拠地として栄えていました。古事記にも出てくる高鴨神社は鴨氏の故郷と言われています。

今回は彼岸花を観に行くことが目的でしたので、一言主神社から猿目橋までの3キロくらい歩きました。ゆっくり散策すれば、たった3キロですが、途中ランチや休憩お茶タイムをはさむと3時間程楽しめます。ただし、この3キロの道沿いの休憩所(屋根があってテーブルとイスがあるだけ)は1カ所しかございません。それもテーブル一つで6人がようやく座れるくらいです。私は幸いなことに利用出来ました。

まずは近鉄御所駅出てすぐに観光案内所がありますので、そこで情報をいただきます。葛城古道の地図をいただけますし、スタッフの方がバス停の案内、目的地の最寄り停留所を教えてくれますよ。

今回はコミュニティバスの出発時間がすぐにありましたのでコミュニティバスを利用しました。一言主神社近くのバス停「森脇」まで約20分の乗車でした。

一言主神社(ひとことぬしじんじゃ)

古事記に記されている

「吾は悪事も一言、善事も一言、言離の神、葛城一言主の大神なり」

と雄略天皇の前に現れた一言主大神をお祀りしている神社です。

一言(ひとこと)であれば何でも願いを叶えてくれることで信仰を集めています。

また一陽来復お守りを冬至の二日前から節分迄、毎日授与しています。

※一陽来復とは陰極まって陽が復って来ること、即ち運が向いて来る良くない事が続いてもやがて幸運が巡って来る意。(一言主神社HPから引用)

乳銀杏、樹齢1200年とも言われています。この木に祈ると、子宝に恵まれ、お乳が良く出ると伝えられています。

実際に傍に行きますと、なかなかの迫力でしたが、優しい感じがする大木でした

ボケ除け数え歌なるものを発見!

可愛らしい像と思って近づくと、なんともユーモアのある数え歌。

一生ボケ知らずな人生を歩みたいです。

九品寺(くほんじ)

九品寺は729~749年頃、奈良時代の僧侶、「行基」が開きました。行基は聖武天皇のとき奈良東大寺の大仏制作に携わった僧侶でして、その一生は民衆を救済するため布教活動を続けていたと言われています。寺の名前九品とはサンスクリット語で、布教でいう上品・中品・下品で、人間の品格をあらわしています。上品の中にも上中下があって中品や下品にもそれぞれ上中下があります。これら全部で九つの品があるので九品と名づけられているとのことです。

自分の品格は九品の中のどの位置なの?って気になりますね。

人間の品格って見かけや財力ではなくて本質であるゆえ、奥が深いです。

彼岸花

今回の目的である彼岸花、またの名を曼殊沙華。

真っ赤な花を咲かせるこの花は、暗いイメージもありますね。お彼岸に咲くために墓地に植えられることが多かったのと、毒を持つため、食べたら死に至ることがあり、「地獄花」「幽霊花」とか別名があります。

私にとっての彼岸花は「曼殊沙華」という山口百恵さんの歌が強烈に残っていて、作詞をした阿木曜子さんが表現する女性の情熱と百恵さんの卓越した歌唱力により、歌の世界観の女性に近づきたいという憧れを持っています。

九品寺近くには彼岸花の群生地があり、ここは写真を撮る絶好のロケーションです。

圧巻です。

ちょうどコスモス畑と彼岸花が隣接する場所があり、コスモスにはまだ早かったのですが、少しだけ咲いていました。

古道の風景

彼岸花も良かったのですが、古道の風景が日々の疲れを忘れさせて素晴らしかったです。

道標が所々にあり、迷わずに進めます。キュートなデザインですね。

ここはイギリスのフットパスかと思わせる風景。

電線が見えないので、遮るものがなくていいです。

空も雲もアートな一日。一期一会ですね。

道沿いに野菜が売られていました。

今回は坊ちゃん南瓜京を購入。ホクホクしてとても美味しゅうございました。

半分は茹でてつぶして、クリームチーズと混ぜ合わせたデリ風サラダに、もう半分は醤油とみりんで炊きました。

夏から秋への日本の季節の移り変わりを実感出来る場所

都会にいると忘れがちな秋の訪れ。近年は猛暑の夏が長くて、いつまでもク―ラーから逃れない中、植物はしっかりと秋を刻んでいます。

古道を歩くことで田んぼや畑を眺め、秋の虫の声に耳を済ませ、頭をスッキリさせるには絶好の場所です。

彼岸花、本当に綺麗ですよ~

実施日:2021年9月20日

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この記事を書いた人

関西在住。おいしいものを食べることと、旅に出かけることは空気を吸うくらい自然なことです。乗り物大好き、駅、港、空港大好き。
最近はクロスバイクを購入し、エンジンのない乗り物にて、近所で宝探しの旅も楽しんでいます。

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