【西国三十三箇所巡礼:長谷寺】THE QUEEN OF 西国三十三箇所

目次

アクセス

交通手段

JR大阪駅よりJR環状線で鶴橋駅から近鉄大阪線に乗換、長谷寺駅下車。

交通費

JR大阪駅より片道JR180円、近鉄700円。

最寄り駅から寺の門まで

近鉄長谷寺駅から徒歩20分くらいで門の到着します。駅前にはタクシー乗り場がありますのでタクシーの利用が可能です。駅から傾斜のある住宅地を抜けて橋を渡ると参道になります。参道には最初はお店や旅館が点在しますが、お寺に近くなると店が連なりにぎやかな参道になります。お土産もお食事もおやつにも事足ります

門から本堂まで

階段が多いです。足にきます。総受付から仁王門まで階段があり、仁王門からが本番、素晴らしい登廊(のぼりろう)が続きます。脇には季節になると咲くであろう紫陽花が連なり、一見歩きやすいなだらかな傾斜で、幅の広い階段が続きます。でも見かけは歩きやすそうですが厳しいです。辛抱して歩きましょう。

【交通機関】 

【交通費】

【最寄り駅から寺の門まで】

【門から本堂まで】

の数が多いほど「難易度が高い」ことになります。

お寺について

創建

朱鳥元年(686)

観音様

十一面観音菩薩

伽藍

登廊は3つに別れていて、長歴3年(1039年)に最初に造られ、その後明治22年(1889年)に下、中廊が完成。本堂は徳川家光の寄進により慶安3年(1650年)に建立。

見どころ

西国三十三箇所唯一の登廊。

本堂の舞台の造りを下から見ること。

ご本尊十一面観音菩薩(常時開帳)

西国の始まり

朱鳥元年(686年)天武天皇のために道明上人から始まった長谷寺です。

養老2年(718年)に徳道上人が病で生死をさ迷っている時に閻魔大王に会い、

「苦しんでいる人々を助けよ」とお告げがあり、西国三十三箇所観音霊場を開かれました。これが西国三十三箇所巡礼の始まりです。

仁王門から登廊を経て本堂へ

秋晴れの日のお参りで、ご覧の通り雲一つない空です。

駅から門までの道は途中から参道になり、お土産屋さんや食事処、草餅屋さんと誘惑がいっぱいです。でも、まずはお参り、お参り。

門をくぐると、登廊が現れます。ここは室内なのか、室外なのか、靴は脱がないので室外なのでしょう。緩やかな階段がずーーーーっと続きますというのが実感なのですが、距離は百八間(約200メートル)とのことです。そんな短く感じませんでしたよ。段数は399段。

傾斜が緩やかとはいえ、登る私は徐々に息が切れて結構ハードでした。

下、中廊には上の写真にある「長谷型灯籠」が吊るされています。灯籠に火が点る時間に来てみたいものですが、通常の拝観時間には難しいでしょうね。大晦日の夜は「観音万燈会(かんのんまんどうえ)」があり、灯がともされるようです。トライしてみたいです。

両脇には季節には美しく咲いていたであろう紫陽花がありました。牡丹の花も咲くようです。登廊を登りながら花を楽しめる時期にお参りに来れば、段数399段も和らぐかもしれません。

感心したのは、この399段もある登廊のお掃除が行き届いていたこと。

すさまじく綺麗でした。毎回お掃除ありがとうございます。

登りきると、聞きなれない音がしました。

それは正午を告げるほら貝の音で、1000年前に清少納言が「にわかに吹かれるほら貝の音にみな驚いた」といい、250年前に本居宜長が「ほら貝の音を清少納言も驚いた」と紹介しているそうです。令和2年(2020年)わたくし澤村美樹も驚きました。

ぜひ正午を目指してお参りしてください。

本堂にて特別拝観中の観音様

ご本尊の十一面観音菩薩は常時拝観できますが、特別拝観の時期は普段は入れない観音様のそばまで行くことが出来ます。更におみ足に触れることが出来、観音様と深く繋がりを持てます。

今回は特別拝観を目指してお参りに行きましたので、期待に胸を膨らませて行きました。受付を済ませると

腕に着ける五色線をいただきました。お賽銭箱の近くに観音様と繋がっていますとあるあの五色紐と思われます。コロナ禍においてほとんどのお寺では五色紐の利用を停止していますので、いただいた時は格別にうれしかったです。

さて、観音様のおそばに行きますと、

大きい」が素直な気持ちでした。木造仏としては日本最大級でして、10メートル程あります。3階建てのお家をイメージしてみてくだされば、その大きさが分かると思います。しかも木造ですよ。500年近く経ているにも関わらず保存状態が良いです。確かに大きいのですが、観音様の慈悲に満ち溢れているせいでしょうか、圧迫感はありません。コロナ禍で参拝客が少なくてゆっくり観音様を感じる時間を持つことが出来たのは幸運でしたよ。もちろんおみ足に触れ、結縁を結びました。

コロナ対策としてお参り前後に除菌できるようになっていましたので、お寺のコロナ対策も万全です。

観音様とお別れして舞台に出ると、さぁーっと視界が広がります。

のどかな山里の風景にホッとしますね。

舞台と言えば有名なのが京都の清水寺ですが、ここ長谷寺も清水寺と同じように舞台があります。建物好きの私は舞台の柱を見るのが大好きです。昔から伝わる宮大工さんの英知が感じられるのですね。形として残し、伝えられることに誇りを持ち、感謝の気持ちでいっぱいです。

五重塔から本坊

本堂まで行けば、境内は散策しやすくて、目を引くのは五重塔です。

昭和29年(1954年)に建てられた昭和の名塔と呼ばれているだけあって、周囲の背景とマッチした美しい塔です。

道なりに進みますと売店があったり、写経殿があったりして本坊まで来ました。

本坊の前にはセルフィーで写真が撮れるようにカメラ台がありまして、そこで写真と撮ると、背景が本堂になります。

わたくしもここで撮影。

本坊の建物も立派で、正面から見ると奈良ホテルの感じがしました。

本来は長谷寺の方が歴史があるのですが、この本坊は大正時代に再建されたものですので、ひょっとしたら奈良ホテルの方が古い可能性があります。

QUEEN OF 西国三十三箇所

登廊の優美さ、花が季節ごとに咲き、そのうえ京都清水寺のような舞台があり、決して派手ではないのですが、奥ゆかしくて女性的な感じなので、Queen of 西国三十三箇所と命名します。近鉄の駅から参道を経て寺までの道のりは都会の喧噪から離れ、地元の風景を楽しみ、参道ではお食事が出来て、お土産も買えますので、巡礼の楽しみを全てエンジョイ出来るお寺です。

※現在はコロナ対策のため、手水舎は閉鎖、観音様と繋ぐ五色紐も触れることができない札所が多くなっています。

※同様に、拝観時間や入堂条件も、通常とは異なっています。このブログではあくまでも私が参拝した当時の情報と、更新現在ネット等で公開されている情報が元になっています。参拝時はご自身で最新情報をお確かめください!

巡礼日:2020年10月27日

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この記事を書いた人

関西在住。おいしいものを食べることと、旅に出かけることは空気を吸うくらい自然なことです。乗り物大好き、駅、港、空港大好き。
最近はクロスバイクを購入し、エンジンのない乗り物にて、近所で宝探しの旅も楽しんでいます。

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